「大勢の人に、生き物を好きになってもらいたい」
水族館を愛する飼育員の応対が、お子様を笑顔に

サンゴ礁の水槽の管理と、特別展の企画を兼務している、飼育員の平井さん。幼少期から水族館が大好きだったという平井さんが2022年に企画した「美味しくてすごい生き物展」は、生き物好きな人から普段水族館に馴染みのない人まで、幅広く楽しめる貴重なイベントでした。「水族館で楽しい思い出ができて、生き物に興味を持つ人が増えたら、生き物の幸せを願う人も増えるかもしれない。だから私は『好奇心の促進剤』になりたいんです」。日頃からお客様と積極的にコミュニケーションをとっている平井さんだからこそ、お客様の心に響く展示を実現することができました。
今回の受賞は、そんな平井さんと、探検ガイドツアーの最中に出会ったご家族の推薦から。「平井さんが魚の形の帽子を次々と持ってきてくださり、クイズを出しながら見せてくださったおかげで、子どもが泣き止みました。ありがとうございました！」。お客様から届いたメッセージには、柔軟で発想力豊かな平井さんの対応に感動した気持ちが綴られていました。幅広い世代に向けて、生き物の魅力を熱心に伝えている平井さん。生き物への想いと、接客に対する情熱が、お客様が水族館で過ごすひとときを特別なものにしています。