思いやりあふれる日本特有の接客に驚きつつ
積極的に腕を磨き、一流のスタッフに

「優しく娘に話しかけてくださり、恥ずかしがり屋な娘も嬉しそうに会話を楽しんでいました。柔和で丁寧な接客をしていただき、ありがとうございます」という感謝の声の宛先は、大阪王将のパランさんです。食事を食べきれず困っていたご家族に「お持ち帰りもできますよ」と声をかけ、会計時には娘さんに笑顔で挨拶。優しく朗らかな接客に、お客様はお腹も心も満たされました。
そんなパランさんがバングラデシュから来日したのは、2015年のこと。語学学校で日本語を学び、大阪王将のアルバイトスタッフから正社員になりました。特に苦労したのは、ホールでの接客。「謙虚さを重んじる日本の接客は、世界でも特別なもの」とパランさん。尊敬語と謙譲語の使い分けや、日本独特の接客術に四苦八苦しながらも、学校で学んだ言葉を積極的に使ってスキルを磨きました。その努力が実り、今では後輩の指導を行うなど、店舗にとって欠かせない存在となりました。勤続年数が8年を越えた現在は、常連のお客様の誕生日をお祝いすることもあるそうです。「今まで以上に多くのお客様にご来店いただくために頑張りたい」というパランさんの真っ直ぐな向上心が、お客様の心に響いています。