「刺胞動物」であるサンゴ。
生き物としてサンゴはどうやって
殖えていくのでしょうか。
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そうなんじゃよ。卵を産む「有性生殖」、自分の体が殖える「無性生殖」。サンゴはこの2つの繁殖方法を持っているのじゃ。
なるほど〜、自分の体の一部から殖えたり、卵も産んだり。すごい特性があるんですよね。
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へーそうなんだー。サンゴもいろんな方法で殖えていくんですね。
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サンシャイン水族館もその2つの特性を利用して、保全活動を行っているんじゃ。
サンゴには無性生殖で殖える方法と、有性生殖で殖える方法の2通りあります。
分裂などによって殖える方法です。自然界では台風等の自然災害により、強い流れがサンゴに当たることで、サンゴの枝が折れることもあります。折れたサンゴの中で状態の良いものは、その場で岩に再固着し成長をしていきます。
一斉産卵により、受精した卵から個体が生まれる方法です。卵はプラヌラ幼生というものになり浮遊しますが、一定の期間を過ぎると岩などに着底し成長をしていきます。
「サンゴ返還プロジェクト」は「無性生殖」の殖え方、「サンゴ礁再生プロジェクト」は「有性生殖」の殖え方で移植活動を行っているわ。
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長年の研究で繁殖の仕組みはわかっても自然相手じゃから、人間の力でもまだまだ難しいのじゃよ…。みんな試行錯誤しながらがんばっておる。
博士! たしかサンゴは産卵するんですよね?