さまざまな脅威にさらされているサンゴの大量斃死。それを食い止めるべくサンシャイン水族館では、2006年(旧サンシャイン国際水族館時)から水槽で育て殖やしたサンゴを沖縄の海へ還す活動を実施しています。サンゴ礁の再生に向けて、スタッフ一丸となり頑張っています!
えっと、水族館で育てたサンゴの体の一部を折って…なんだっけ(笑)。
もうっ! それを言うなら「無性生殖」でしょ?
ほっほっほっ! そうじゃね。しっかりとサンゴについてごうくんも勉強するのじゃ。
沖縄県恩納村の海に移植したサンゴが数年後に成長し、一斉産卵で浮遊した卵が流れ着いた新天地で定着することで、サンゴ礁再生の一端を担うことを目標としています。また、サンシャイン水族館に母サンゴを輸送し、水槽内飼育をすることで、自然災害等で恩納村の海のサンゴが死滅した場合の、DNAを保管する役割も担っています。
枝打ちしたサンゴが成長して土台にしっかり活着したら、いよいよ自然の海へ還るのじゃ。下の写真は恩納村の海にサンゴを植え付けている様子じゃ。
土台に活着したサンゴを恩納村の海へ輸送します。
自然の岩に穴をあけ、土台を岩にしっかりと固定します。
固定されたサンゴにはそれぞれ番号をつけて管理します。
恩納村に移植したサンゴは年に数回、清掃・成長記録のための写真撮影とサイズの測定をしています。
殖えっぱなしじゃなくて、定期的にメンテナンスも必要なのね。
わー! 数年でけっこうおっきくなるんだねぇ!
恩納村の海では岩に移植したサンゴが活着し順調に成長しています。健全なサンゴ礁への回復に向けて、サンシャイン水族館ではこれからも「サンゴ返還プロジェクト」を続けていきます。
2011年
2016年
このまま順調に育ってくれるといいですね!
気が遠くなるような地道な作業じゃが、サンゴが育ってくれると喜びもひとしおじゃ。
ごうくん、サンシャイン水族館から沖縄の海へ還すサンゴの繁殖方法は何かわかるじゃろか?