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サンゴに迫る危機

サンゴに迫る危機

サンゴ礁は「造礁ぞうしょうサンゴ」が集まり形成された地形のことを指します。豊かな海を形成するのに欠かせないサンゴ礁。「海のゆりかご」とも呼ばれ、いろいろな生き物たちにとっての隠れ家や産卵場所となっています。しかし、生き物がたくさん暮らすサンゴ礁が今、さまざまな影響により徐々に減少しています。その原因について考えてみましょう。

サンゴ博士

サンゴ礁が減少している原因は主に3つあるのじゃが、わかるかな?

う~ん。温暖化の影響とか?

ごうくん

水温が上昇すると、サンゴにエネルギーを与えてくれる褐虫藻かっちゅうそうがサンゴから抜け出しちゃうものね…。

さんちゃん

サンゴ博士

うむうむ、それも1つの原因じゃね。それじゃ、もう少し詳しく見てみようかの。


サンゴを脅かす3つの脅威

サンゴを脅かす3つの脅威

サンゴの白化

サンゴの白化

温暖化の影響により、水温が上昇しサンゴから「褐虫藻」がいなくなる現象です。この状態がしばらく続くと、サンゴが死んでしまいます。

サンゴの天敵オニヒトデ

サンゴの天敵オニヒトデ

オニヒトデはサンゴを食べることで知られ、近年異常発生したこともあり、サンゴが減る原因になっています。

土砂の流出

土砂の流出

農地や森林の伐採ばっさいなどによる土砂の流出により、赤土あかつちの細かな粒子がサンゴの上に覆いかぶさることで、息ができず海が濁り光合成もできないことから、やがて死んでしまいます。

危機イラスト

危機イラスト

ひええ! これは怖い! 食べられたり、窒息したり、水温が上昇したり。僕だったらとてもじゃないけど耐えられない…。

ごうくん

サンゴ博士

まさに八方塞がりじゃな。海で暮らす生き物にとってサンゴはとても大切な生き物なのに、このままサンゴが減るとどうなるかと言うと…。


サンゴを脅かす3つの脅威

サンゴを脅かす3つの脅威

サンゴの白化

矢印

矢印

サンゴの天敵オニヒトデ

矢印

矢印

土砂の流出

サンゴが死んでしまうと、サンゴを隠れ家にしていた生き物がいなくなり、生態系が崩れ、やがて生き物のいない海になってしまいます。

サンゴがいなくなったら他の生き物までいなくなるなんて。 サンゴってすごく重要なんですね。

ごうくん

そうね、このままではいけない。私たち人間が守ってあげなくちゃ。

さんちゃん


サンゴを脅かす3つの脅威

サンゴを脅かす3つの脅威

陸地や河川からたどりついた、とても頑丈で微生物に分解されにくいプラスチックは、海に流され波などの衝撃や日光の熱などで少しずつバラバラになって小さくなります。その微小(5mm以下)なプラスチック粒子をマイクロプラスチックと呼びます。

危機イラスト

危機イラスト

海岸に流れついたプラスチックのゴミたちはこんなにたくさん! 一見何もないようにみえる砂浜もよくみると、マイクロプラスチックが紛れています。

サンゴの白化

矢印

矢印

サンゴの天敵オニヒトデ

矢印

矢印

土砂の流出

マイクロプラスチックは有毒化学物質を吸着し海を漂い、サンゴや貝などがプランクトンを食べる時、間違えてマイクロプラスチックを食べてしまうことがあり、悪影響を与えていると考えられています。マイクロプラスチックはサンゴだけではなく鳥や魚にも影響し、それらを食べることにより知らないうちに人体に入ってしまうこともあります。人にも環境にも悪影響を与えているのです。

サンゴ博士

人間が作り出したものが、めぐりめぐって人間にも環境にも迷惑をかけるのじゃ。プラスチックゴミはなるべく出さないように心がけ、捨てるときは決められたところへきちんと出さないといかんのじゃぞ。

サンゴ

サンゴ

サンゴ列

サンゴ列

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  • 刺胞しほう動物どうぶつ

    刺胞(しほう)とよばれる毒液を注入する針を備えた動物の総称。クラゲやイソギンチャクやサンゴなどをさします。

  • 褐虫かっちゅうそう

    サンゴの体内に共生している植物プランクトンのことで、渦鞭毛藻類(うずべんもうそうるい)と呼ばれる仲間のことをさします。

  • ■ 石灰質

    炭酸カルシウムという成分を主成分として構成されているもののこと。サンゴの固い骨格(こっかく)などは、石灰質で形成されています。

  • 造礁ぞうしょうサンゴ

    イシサンゴと呼ばれるサンゴの仲間の中で、群生(ぐんせい)してサンゴ礁をつくることができる種類のこと。

  • 無性生殖むせいせいしょく

    雌雄(しゆう)に関係ない生殖方法で、体の一部から新しい個体を増やすことができます。分裂や出芽(しゅつが)といった方法など増え方は様々です。(対義語、有性生殖)

  • 有性生殖ゆうせいせいしょく

    雌(めす)のもつ卵子(らんし)と雄(おす)の持つ精子が受精することにより、新しい個体を増やす生殖方法。(対義語、無性生殖)

  • 分裂ぶんれつ

    1個体がほぼ同大の2つ以上の個体に分かれてふえること。細菌・原生動物・サンゴ・イソギンチャクなどでみられる。

  • 再固着さいこちゃく

    強い波や流れなどで折れたサンゴが岩盤上で成長し、しっかりと固定されている状態。

  • ■ プラヌラ幼生ようせい

    刺胞動物(しほうどうぶつ)などの受精卵が成長すると、体表に繊毛(せんもう)が生じて泳ぎ始めます。このころの幼生のことをプラヌラ幼生といいます。

  • 斃死へいし

    動物が突然死んでしまうこと。

  • ははサンゴ

    サンゴ返還プロジェクトで、移植用サンゴの元となる折る前の大きなサンゴ。母サンゴから折ったサンゴ片を、沖縄の海へ移植している。移植用サンゴと母サンゴは同じ遺伝子型(DNA)のため、クローンとなる。サンシャイン水族館での呼び方。

  • 活着かっちゃく

    枝打ちしたサンゴがしっかりと土台や岩盤につくこと。

  • おやサンゴ

    サンゴ礁再生プロジェクトで、産卵させるために育てているサンゴ。サンシャイン水族館での呼び方。

  • ■ サンゴの加入量を増やす

    サンゴの加入とは、有性生殖によって誕生したプラヌラ幼生が海中を遊泳、海底や岩盤に着底し、ある海域に新たに加わることを指します。健全なサンゴ礁では有性生殖による加入する量と、死滅による減少する量のバランスがとれていますが、現在自然界のサンゴ数が減少しているため、有性生殖により新たに加入する量が少ないことがサンゴ礁保全の課題となっています。

  • 優占種ゆうせんしゅ

    色々な生物が集まっている環境の中で、最も数が多い種類のこと。

  • ■ バンドル

    サンゴの卵。卵子と精子が入った2mmぐらいのカプセル。海面ではじけて受精します。

  • 個体こたい識別しきべつ

    1個体1個体を区別すること。

  • ■ ひび建て式

    海底に鉄筋とパイプを立て、そこに育成させるサンゴをセットしていく方法。

褐虫藻かっちゅうそう

サンゴの体内に共生している植物プランクトンのことで、渦鞭毛藻類(うずべんもうそうるい)と呼ばれる仲間のことをさします。

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造礁ぞうしょうサンゴ

イシサンゴと呼ばれるサンゴの仲間の中で、群生(ぐんせい)してサンゴ礁をつくることができる種類のこと。

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