見た目は植物にしか見えないサンゴですが、実は…。博士たちと一緒に学んでみましょう。
植物に決まってるじゃないですか!
違うわよ、ごうくん。実はイソギンチャクやクラゲの仲間で、動物なんですよね?
さんちゃん、お見事! サンゴは「刺胞動物」と呼ばれる生き物。サンゴをよーく見ると、1つ1つの「ポリプ」という小さな個体がたくさん集まっているのが見えるんじゃよ。
※小さな粒のひとつひとつが「ポリプ(サンゴの個体)」です。
そして断面図はこんな感じで、口や胃腔があるのじゃ。どうじゃ、動物っぽいじゃろう?
サンゴは「褐虫藻」と呼ばれる植物プランクトンの一種と共同生活をしています。「褐虫藻」はサンゴに住まわせてもらう代わりに光合成で得たエネルギーをサンゴに与え、お互いに支えあって暮らしています。また、サンゴは二酸化炭素と海水中のカルシウムを取り込み石灰質の骨格をつくり成長していきます。成長したサンゴは「造礁サンゴ」と呼ばれ、これらが集まりサンゴ礁という地形が形成されます。
なるほど、サンゴと褐虫藻。お互いになくてはならない存在なんですね。
うわ! 本当だ! 触手まである!!
こうみると動物なんだなと思うじゃろう? しかも卵を産んで子孫を残すんじゃ。サンゴの見え方もちょっと変わるのではないかのう?
そもそもサンゴって何だと思うかのう?