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サンゴとは?

サンゴとは?

見た目は植物にしか見えないサンゴですが、実は…。博士たちと一緒に学んでみましょう。

サンゴ博士

そもそもサンゴって何だと思うかのう?

植物に決まってるじゃないですか!

ごうくん

違うわよ、ごうくん。実はイソギンチャクやクラゲの仲間で、動物なんですよね?

さんちゃん

サンゴ博士

さんちゃん、お見事! サンゴは刺胞しほう動物」と呼ばれる生き物。サンゴをよーく見ると、1つ1つの「ポリプ」という小さな個体がたくさん集まっているのが見えるんじゃよ。

ポリプ

ポリプ

※小さな粒のひとつひとつが「ポリプ(サンゴの個体)」です。

サンゴ博士

そして断面図はこんな感じで、口や胃腔があるのじゃ。どうじゃ、動物っぽいじゃろう?

断面図

断面図

サンゴは褐虫藻かっちゅうそうと呼ばれる植物プランクトンの一種と共同生活をしています。「褐虫藻」はサンゴに住まわせてもらう代わりに光合成で得たエネルギーをサンゴに与え、お互いに支えあって暮らしています。また、サンゴは二酸化炭素と海水中のカルシウムを取り込み石灰質の骨格をつくり成長していきます。成長したサンゴは造礁ぞうしょうサンゴ」と呼ばれ、これらが集まりサンゴ礁という地形が形成されます。

なるほど、サンゴと褐虫藻。お互いになくてはならない存在なんですね。

さんちゃん

うわ! 本当だ! 触手まである!!

ごうくん

サンゴ博士

こうみると動物なんだなと思うじゃろう? しかも卵を産んで子孫を残すんじゃ。サンゴの見え方もちょっと変わるのではないかのう?

サンゴ

サンゴ

サンゴ列

サンゴ列

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  • 刺胞しほう動物どうぶつ

    刺胞(しほう)とよばれる毒液を注入する針を備えた動物の総称。クラゲやイソギンチャクやサンゴなどをさします。

  • 褐虫かっちゅうそう

    サンゴの体内に共生している植物プランクトンのことで、渦鞭毛藻類(うずべんもうそうるい)と呼ばれる仲間のことをさします。

  • ■ 石灰質

    炭酸カルシウムという成分を主成分として構成されているもののこと。サンゴの固い骨格(こっかく)などは、石灰質で形成されています。

  • 造礁ぞうしょうサンゴ

    イシサンゴと呼ばれるサンゴの仲間の中で、群生(ぐんせい)してサンゴ礁をつくることができる種類のこと。

  • 無性生殖むせいせいしょく

    雌雄(しゆう)に関係ない生殖方法で、体の一部から新しい個体を増やすことができます。分裂や出芽(しゅつが)といった方法など増え方は様々です。(対義語、有性生殖)

  • 有性生殖ゆうせいせいしょく

    雌(めす)のもつ卵子(らんし)と雄(おす)の持つ精子が受精することにより、新しい個体を増やす生殖方法。(対義語、無性生殖)

  • 分裂ぶんれつ

    1個体がほぼ同大の2つ以上の個体に分かれてふえること。細菌・原生動物・サンゴ・イソギンチャクなどでみられる。

  • 再固着さいこちゃく

    強い波や流れなどで折れたサンゴが岩盤上で成長し、しっかりと固定されている状態。

  • ■ プラヌラ幼生ようせい

    刺胞動物(しほうどうぶつ)などの受精卵が成長すると、体表に繊毛(せんもう)が生じて泳ぎ始めます。このころの幼生のことをプラヌラ幼生といいます。

  • 斃死へいし

    動物が突然死んでしまうこと。

  • ははサンゴ

    サンゴ返還プロジェクトで、移植用サンゴの元となる折る前の大きなサンゴ。母サンゴから折ったサンゴ片を、沖縄の海へ移植している。移植用サンゴと母サンゴは同じ遺伝子型(DNA)のため、クローンとなる。サンシャイン水族館での呼び方。

  • 活着かっちゃく

    枝打ちしたサンゴがしっかりと土台や岩盤につくこと。

  • おやサンゴ

    サンゴ礁再生プロジェクトで、産卵させるために育てているサンゴ。サンシャイン水族館での呼び方。

  • ■ サンゴの加入量を増やす

    サンゴの加入とは、有性生殖によって誕生したプラヌラ幼生が海中を遊泳、海底や岩盤に着底し、ある海域に新たに加わることを指します。健全なサンゴ礁では有性生殖による加入する量と、死滅による減少する量のバランスがとれていますが、現在自然界のサンゴ数が減少しているため、有性生殖により新たに加入する量が少ないことがサンゴ礁保全の課題となっています。

  • 優占種ゆうせんしゅ

    色々な生物が集まっている環境の中で、最も数が多い種類のこと。

  • ■ バンドル

    サンゴの卵。卵子と精子が入った2mmぐらいのカプセル。海面ではじけて受精します。

  • 個体こたい識別しきべつ

    1個体1個体を区別すること。

  • ■ ひび建て式

    海底に鉄筋とパイプを立て、そこに育成させるサンゴをセットしていく方法。

刺胞動物しほうどうぶつ

刺胞(しほう)とよばれる毒液を注入する針を備えた動物の総称。クラゲやイソギンチャクやサンゴなどをさします。

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褐虫藻かっちゅうそう

サンゴの体内に共生している植物プランクトンのことで、渦鞭毛藻類(うずべんもうそうるい)と呼ばれる仲間のことをさします。

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石灰質

炭酸カルシウムという成分を主成分として構成されているもののこと。サンゴの固い骨格(こっかく)などは、石灰質で形成されています。

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造礁ぞうしょうサンゴ

イシサンゴと呼ばれるサンゴの仲間の中で、群生(ぐんせい)してサンゴ礁をつくることができる種類のこと。

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