世界が抱える問題を解決し、持続可能な社会をつくるために制定された17の目標と169のターゲットからなる国際目標で、環境、社会、人権、教育など、世界が抱える様々な問題の解決を目指したものです。地球上の誰一人として取り残さないよう世界中が問題解決に参加し、世界が一致して取り組むことが必要です。
サンシャイン水族館では多くの方にサンゴのことを知っていただくため、サンゴ生体展示だけでなく様々なイベントを実施しています。イベントを通じてサンゴに興味を持っていただくことが、サンゴ礁の抱えている問題を解決する一歩だと私たちは考えています。飼育スタッフが案内する「探検ガイドツアー~サンゴ特別編~」は“サンゴ礁の海”水槽のバックヤードを巡ったり、サンゴの骨格標本を触ったり、サンゴのための特別設備を見学するガイドツアーとなっています。また、サンゴに関する啓蒙活動として「サンゴ教室~サンゴを学ぼう~」という講演会等を実施しています。
サンシャイン水族館では恩納村の協力のもと、2006年よりサンゴプロジェクトを実施し、恩納村産サンゴの常設展示をはじめました。来館されたお客様が実際にサンゴを見て、知ることで何かを感じていただくとともに、恩納村産サンゴのDNAを保管する役割もあります。プロジェクトを通じてサンゴを保全するとともに自然災害や環境悪化の影響で恩納村海域のサンゴに大きなダメージがあった時には、サンシャイン水族館で保管している恩納村産サンゴの移植により、持続的な維持が可能となります。また「サンゴ礁再生プロジェクト」で育成した稚サンゴの一部もDNAを保管する役割もかねています。
沖縄県恩納村では、恩納村漁業協同組合が中心となり、1969年よりサンゴ保全活動を実施しています。サンシャイン水族館はその活動に賛同し、恩納村の協力のもとサンゴプロジェクトに取り組んでいます。沖縄科学技術大学院大学 (OIST) マリンゲノミックスユニットでは、2014年にミドリイシサンゴの様々な種類の遺伝的多様性を調べるための技術開発に成功しました。サンシャイン水族館は共同研究契約を締結しサンゴの遺伝子型を把握した上でサンゴプロジェクトを推進しています。また、ソフトバンク株式会社主催の環境保全活動「未来とサンゴプロジェクト」が2019年より発足され、その活動主旨に賛同し共催しています。