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地球で最も栄える爬虫類・トカゲの多様な生態と水辺の暮らしに注目!

公園や野原など、私たちの身近な場所にも生息しているトカゲ。でも、「トカゲはどうやって尻尾を切っているの?」「なぜ脱皮するの?」など、トカゲの生態について知らないこともたくさんあるのではないでしょうか。
意外と知らないトカゲの世界と、サンシャイン水族館で見られる珍しいトカゲをご紹介します。

トカゲってどんな生き物?

トカゲは爬虫類の仲間で、その種類は知られているだけでも約4,500種類。さまざまな環境に適応し、世界各地に生息しています。日本でも暖かい季節になると身近に見かける、ニホントカゲやニホンカナヘビもトカゲの仲間です。
カエルやイモリの仲間である両生類から進化した爬虫類は、進化の過程で水中から陸へ上がる能力を手に入れました。その結果、爬虫類は、水場から離れられないままの両生類を凌駕する大繁栄を遂げることとなりました。

爬虫類が陸へ上がることができた理由

爬虫類が陸へ上がることができた理由は、大きく2つあるといわれています。
1つ目は、爬虫類の体の特徴でもある「硬い角質でできた丈夫な鱗や甲羅」。これによって爬虫類は、水がない陸上でも、体内から水分が失われるのを防いでいます。
2つ目は「卵を覆う硬い殻」です。卵が孵化するまでのあいだ、硬い殻が外敵から卵を守ってくれるほか、水中にないと乾燥してしまう卵が、乾燥にも耐えられるほど強くなりました。

現在に残った爬虫類の4つのグループ

爬虫類は、約3億年前に地球に現れたとされています。その多くが絶滅したものの、環境の変化に適応したものが、トカゲ、ワニ、カメ、ヘビなどへと進化していきました。現在、爬虫類の仲間は、大きくワニ目、カメ目、有鱗(ゆうりん)目、ムカシトカゲ目の4つのグループに分けることができます。
ちなみに、鳥も爬虫類の仲間から進化したといわれています。鳥の足を見てみると鱗で覆われているのがおわかりいただけると思います。

有鱗(ゆうりん)目に属するトカゲとヘビの違い

トカゲは、爬虫類の中の有鱗(ゆうりん)目に属しています。有鱗目にはヘビも属していて、分類学上、トカゲとヘビはとても近い存在です。そのため、トカゲの中にはヘビと同じように足がないトカゲもいます。
一見すると顔も似ているようですが、わかりやすい違いもあります。

トカゲとヘビの違い

  • トカゲにはまぶたがあり、ヘビの目は、まぶたがない代わりに透明な鱗で覆われている
  • トカゲには耳の穴(耳孔)があり、ヘビは音を筋肉や骨へ伝達して感じ取っている
  • トカゲには蛇腹(お腹にある横長の鱗)がなく、ヘビには蛇腹がある

トカゲの生態と特徴

トカゲの多くは、4本脚と長い尻尾を持っていて、地上や木の上を素早く移動できます。適応している生息環境は、温帯・熱帯の森林、高山地帯、砂漠などさまざま。多くのトカゲは昆虫食を含む肉食ですが、中には植物を食べているトカゲも。
爬虫類のトカゲは変温動物で、周りの環境によって体温が影響を受けやすい生き物です。そのため、寒いと感じたら暖かい太陽の下へ、暑いと感じたら日陰や水の中に入ることによって体温を調節します。

また、トカゲの特徴的な生態として、尻尾切り(自切)と脱皮の2つがあります。

外敵の気をそらす尻尾切り(自切)

トカゲは、自分の尻尾を切って外敵から逃げることがよく知られていますが、すべてのトカゲが尻尾切りをするわけではありません。尻尾切りをするトカゲは、ニホントカゲやニホンカナヘビなどです。
尻尾切りをするトカゲは、ネズミ、イタチ、ヘビ、鳥といった外敵に尻尾をつかまれると、尻尾の先を切り離して草むらなどへ逃げ込みます。残された尻尾は、トカゲ本体から離れてもしばらくピクピクと動いているので、敵がそれに気をとられているあいだに、安全な所まで逃げることができるのです。

では、なぜトカゲは自分の尻尾を切っても生きていられるのでしょうか?
トカゲの尻尾には、尻尾にある骨の1つごとに脱離節と呼ばれる割れ目が入っています。刺激が加わるとそれが背骨に伝わり、脱離節が切り離される仕組みになっているのです。切れた場所の筋肉がすぐに収縮するため、出血はほとんどありません。
一部のトカゲを除いて、切れた尻尾は数ヵ月かけて再生されます。ただし、前のものよりも小さいか、少し変わった形をしていることが多くなります。

健康なトカゲは定期的に脱皮する

硬い鱗で覆われたトカゲの体は、水分を閉じ込めておくだけでなく、体を守る役割も果たしています。この鱗、実は「ケラチン」といって、私たちの爪や髪の毛と同じ素材でできているのです。人が爪や髪の毛をお手入れするように、健康なトカゲは定期的に脱皮をします。
トカゲの脱皮は、鱗で覆われた皮膚の下に新しい皮膚が作られ、古い皮膚を脱ぎ捨てることで行います。古い皮膚はボロボロとはがれ落ちるので、ヘビのように古い皮膚の形が残るようなことはありません。

多様性に富んだトカゲの種類

さまざまな進化を遂げたトカゲの仲間は、多様性に富んでいて、個性豊かなトカゲがいます。
珍しいトカゲをいくつかご紹介しましょう。

  • カメレオン:体の色を変え、舌を長く伸ばすことができる
  • エリマキトカゲ:首元の皮を発達させて、皮を広げることで相手を威嚇する
  • ホカケトカゲ:発達した尾ビレがあり、泳ぐのが得意
  • アシナシトカゲ:足が退化したため、ヘビのような見た目
  • モロクトカゲ:砂漠に生息し、全身がトゲで覆われている

サンシャイン水族館で見られるトカゲ

サンシャイン水族館では、現在、フィリピンホカケトカゲとガイアナカイマントカゲの2種類のトカゲを展示しています。

フィリピンホカケトカゲ(学名:Hydrosaurus pustulatus)

フィリピンやインドネシアに分布するフィリピンホカケトカゲ。アガマ科というトカゲのグループの中では最大の大きさで、1m前後にまで成長します。
オスは、背中から尾にかけて、「クレスト」と呼ばれるヒレ状の突起がとても発達していて、船の帆のように見えることからホカケトカゲという名前がつきました。学名のHydrosaurusは「水辺のトカゲ」という意味。その名のとおり、水を好み、池や川のほとりなど、水辺に生息しています。

キリっとした強そうな見た目をしているフィリピンホカケトカゲですが、大人になるにつれて草食傾向が強くなり、野菜や果物を主食にするようになる意外な一面も。
また、後ろ足の指のあいだに水かきがついており、驚いたときには水中へ飛び込んで逃げるほど泳ぎが得意。サンシャイン水族館の展示でも、現地の生息地を再現し、水場と陸上を行き来できるようになっています。水上の流木で休憩する姿や、長い尾を使って泳ぐ姿を観察できます。

ガイアナカイマントカゲ(学名:Dracaena guianensis)

ガイアナカイマントカゲは、南米大陸の水辺に生息する、テユー科という大型のトカゲの仲間です。
名前についているカイマンとは、南米に棲む小型ワニの名称。背中に並ぶ立派な鱗や水面から目だけを出す姿、泳ぎ方などがカイマンを連想させるため、「カイマンのようなトカゲ」ということでカイマントカゲと名づけられました。頭は赤く、体は緑色と、かなり奇抜な色をしています。

食性が珍しく、淡水の巻き貝が主食。食事のときは、臼歯(きゅうし)のような平らな歯で貝の殻を砕いて中身だけを器用に取り出します。殻は口の横から、二股になっている舌を使って吐き出します。エサとなる南米の巻き貝は入手するのが難しいため、日本の水族館では冷凍タニシを解凍して与えるのが一般的です。
ガイアナカイマントカゲは水への依存が強いため、サンシャイン水族館の展示では深い水辺を設けています。時折、優雅に泳ぐ姿を観察することができます。

トカゲの展示の特徴と見所

サンシャイン水族館のトカゲの展示は、飼育スタッフが工夫を凝らし、現地の生息地を再現しています。主に陸上で生活する種類のトカゲと違い、水辺に生息するトカゲが水中を泳いだり木に登ったりして、いきいきと暮らしています。
ほかの施設ではあまり展示されていない珍しいトカゲの、その種本来の姿に近い姿を観察できるのが特徴です。その行動のバリエーションを観察すると、きっとたくさんの発見ができるはずです。

飼育スタッフから一言

サンシャイン水族館では、ほかの施設ではあまり見かけることのない珍しい種類のトカゲに出会えます。
日替わりの解説ボードを設置していて、豆知識や飼育スタッフしか知らないトカゲの意外な一面を知ることも可能です。
トカゲは、じっとしていて動かないことも多いのですが、エサの時間には食べている様子をじっくりと観察できます。また、体がとても大きいので迫力満点です!
トカゲ以外にも、爬虫類では、マダガスカル南西部の生息地を忠実に再現したキバラクモノスガメの水槽や、ビルマホシガメが元気に歩き回る姿が見られる水槽など、魅力的な展示がたくさんあります。トカゲの展示と合わせて満喫してください!