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ゆったり漂うクラゲとの一体感!魅力を感じる仕掛けがいっぱい

ゆらゆらと海中を浮遊するクラゲ。半透明で不思議な形をしたクラゲが水流に身を任せて漂う様子に、時間を忘れて見入ってしまう人も多いでしょう。
サンシャイン水族館で見ることができるのはミズクラゲなど約5種。知れば知るほど夢中になる、クラゲの生態と見どころについてご紹介します。

クラゲってどんな生き物?

クラゲは、刺胞(しほう)動物と呼ばれる生き物のうち、淡水または海水で水の流れに身を任せてふわふわと浮遊して暮らす生き物の総称。イソギンチャクやサンゴの仲間でもあります。

また、クラゲは刺すものというイメージがあるかもしれませんが、刺胞を持たない有櫛(ゆうしつ)動物も総称的にクラゲと呼ぶこともあります。ここでは、刺胞動物と有櫛動物がそれぞれどんな特徴を持っているのかをご紹介しましょう。

刺胞(しほう)動物

刺胞動物は、触手の表面にある刺胞という袋の中に毒針があり、エサを取るときに相手を刺して麻痺させます。人に被害を与えるクラゲはごく一部で、アンドンクラゲやカツオノエボシなどはその代表例。クラゲに刺されると、しびれたり腫れたり、ひどいときは筋肉の麻痺や呼吸困難を引き起こすこともあります。
ちなみに、クラゲには脳も心臓もなく、獲物にふれたときに神経が反応して毒素を注入しています。ただし、目は傘の縁にあり、明るさなどを感じることはできるようです。

有櫛(ゆうしつ)動物

有櫛動物には毒のある刺胞はなく、触手に粘着細胞という粘着力のある物質を出す部分があります。これを使って、小さな生き物を捕まえて食べるのが特徴です。ウリクラゲやカブトクラゲがこれにあたります。

成長のたびに形を変えるクラゲ

クラゲといえば、キノコや傘のような形を思い浮かべるかもしれません。実は、一般的にイメージされるクラゲは、成長とともに形を変えていった最終形の姿です。クラゲは卵から生まれ、変化の段階を経て成長していきます。
ミズクラゲを例に、クラゲの一生を追ってみましょう。

1. プラヌラ幼生

クラゲは有性生殖を行い、その受精卵は細胞分裂を繰り返して体長0.2mmほどのプラヌラ幼生になります。この時点では、一般的にクラゲといってイメージするような形にはなっていません。

2. ポリプ

プラヌラ幼生は、やがてイソギンチャクのような形をしたポリプになります。ポリプは岩や貝などに付着し、無性生殖で自分のクローンを作って増殖します。

3. ストロビラ

ポリプは次第に縦に伸び、くびれができるようになります。これがストロビラで、お皿が何層にも重なったような形に変わっていきます。

4. エフィラ

ストロビラのくびれの一つひとつが、エフィラというクラゲの赤ちゃんになります。エフィラはひとつずつストロビラから離れて水中で浮遊生活を開始します。

5. クラゲ(メデューサ)

エフィラが成長して大きくなったメテフィラ、稚クラゲの時期を経て、ようやく親クラゲとして誰もが知っている形になります。この時期をメデューサともいい、オスとメスで有性生殖をします。

サンシャイン水族館で見られるクラゲたち

サンシャイン水族館で見られるクラゲは時期によって異なりますが、代表的なものは次の4種類です。

ミズクラゲ

ミズクラゲは世界の温帯・熱帯海域に生息しているクラゲです。日本で見られる代表的なクラゲでもあり、傘の部分に白く透けた四つ葉のクローバーのような形をした胃と生殖腺があり、これらが目のように見えることから「ヨツメクラゲ」とも呼ばれますが、実は胃が5つ、6つと数が異なるミズクラゲもいます。

アカクラゲ

アカクラゲは、春から初夏、秋にかけて、北海道以南の日本沿岸で見られるクラゲです。赤い傘と長い触手を持ち、非常に毒性が強いのが特徴。刺されると強い痛みがあります。

タコクラゲ

タコクラゲはタコに似た形をしており、本州中部以南に生息しています。体内に共生している褐虫藻(かっちゅうそう)が光合成で作り出す物質からも栄養を得ています。

ブルージェリー

タコクラゲに近い種類で、インド洋から太平洋の暖かい海域に生息するブルージェリー。名前にブルーとつけられていますが、青のほか白、赤紫などのブルージェリーもいます。

エサを食べた後のミズクラゲに注目!

サンシャイン水族館のクラゲたちが食べているのは、主に小さな動物プランクトンのアルテミア。成体でも体長1mm前後の小さい生き物です。
アルテミアは乾燥状態での長期保存を目的として卵の状態でストックされているため、海水に戻して24時間かけて孵化させなくてはなりません。その後、アルテミアと卵の殻の分離作業などもあり、飼育スタッフは2日がかりでエサの準備をしています。ちなみに、クラゲの中にはクラゲを食べる種類もいるため、クラゲをエサとして与えることもあります。

エサがまかれてしばらくしたら、ミズクラゲの傘の中央、四つ葉のクローバーのように見える胃に注目してみてください。普段は白い胃が、食べた物の色によって変化するのがわかります。アルテミアを食べるとオレンジ色に変化するので、チェックしてみてくださいね。

難しい水流を完成させた、日本初のトンネル型水槽

サンシャイン水族館では、クラゲが飛び出して見える工夫を凝らしたカプセル型水槽や、クラゲの数が変化して見える水槽など、クラゲの世界をより楽しむことができるさまざまな仕掛けを施しています。

国内最大級!幅約14mの水槽で視界一面にミズクラゲが広がる大水槽

2020年、これまでの飼育経験や知見をもとに、クラゲの魅力を伝える新しい展示エリア「海月空感(くらげくうかん)」がオープン。水槽の形状や水流、照明、音など空間全体にこだわり、クラゲの最大の魅力である浮遊感やゆったり感をより感じられるようになっています。
クラゲの展示としては国内最大級となる約14mの横幅を持つミズクラゲの大水槽は、大きく弧を描いた形状を採用。視界いっぱいにクラゲが広がります。暗い海の中で、無数のクラゲに包まれる圧倒的な没入感と浮遊感をぜひ体験してください。

  • 2020年3月30日時点の情報です。

“海月空感(くらげくうかん)”の詳細はこちら!


光を受けて浮遊するクラゲに包まれる「クラゲトンネル」

日本初となるクラゲのトンネル型水槽「クラゲトンネル」は、癒されると人気のスポット。
クラゲを飼育するには常に水流を起こして浮遊させなくてはならず、特殊な形の水槽での飼育・展示は難しいとされてきました。「クラゲトンネル」は、水槽の左右と頭上にループする3つの水流を作ることでクラゲの回遊を可能にしています。天井高を2m10cmと低く設定しているので、クラゲに包まれているような一体感が味わえるのも特徴です。

クラゲの生態にはまだまだ秘密がいっぱい!

幻想的な色と形で見る人を魅了するクラゲ。紹介した生態も成長の過程もあくまで一例であり、いまだに生態が解明できていないクラゲがたくさんいます。2008年には、下村脩氏がオワンクラゲの光る仕組みである緑色蛍光タンパク質の研究でノーベル化学賞を受賞したことで、クラゲの有用性に注目が集まりました。
サンシャイン水族館でふわふわと漂うクラゲたちに癒されながら、その可能性に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

飼育スタッフから一言

2020年オープンの「海月空感(くらげくうかん)」は、よりいっそう「クラゲに包まれる自分がいる」かのような一体感を味わえる、癒しの空間になります。特に、クラゲの展示としては国内最大級となる、ミズクラゲを展示する横幅約14mの「クラゲパノラマ」水槽は必見です!「クラゲトンネル」の照明も一部変更し、観覧部分を鏡面仕様にすることで、クラゲの最大の魅力である浮遊感やゆったり感をよりいっそう感じていただけるよう工夫しています。

クラゲの一番の魅力は、ふわふわと漂うそのかわいらしさ。種類によって形が違い、色とりどりなところも見ている人を飽きさせません。クラゲの魅力を存分に味わえるサンシャイン水族館で、優雅で神秘的なクラゲの世界を堪能してください。