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コツメカワウソの生態と魅力がわかる「カワウソたちの水辺」へ!

その動きや表情で人気急上昇中のカワウソ。つぶらな瞳に、多彩な鳴き声、そしてなによりも愛らしいしぐさは、老若男女問わず見る人の心を揺さぶります。

カワウソのことをもっと知りたいあなたに、その魅力とサンシャイン水族館ならではの楽しみ方をご紹介します。

カワウソってどんな生き物?

カワウソは、ネコ目イタチ科カワウソ亜科に属する肉食動物。南極・オーストラリア・ニュージーランドを除く世界全域に生息している4属13種の総称です(ラッコもカワウソの仲間です)。主に河川や湖沼、海岸などの水辺に生息していますが、地域によっては水田など人の生活に近いところに棲んでいることもあります。

サンシャイン水族館で会えるのはコツメカワウソ

ラッコを含む13種のカワウソのうち、日本の水族館で現在飼育されているのは、「コツメカワウソ」「ツメナシカワウソ」「ユーラシアカワウソ」「カナダカワウソ」の4種類です。サンシャイン水族館ではカワウソの仲間の中で最も小型の「コツメカワウソ」に会うことができます。それでは、代表的なカワウソをご紹介しましょう。

ツメナシカワウソ属(ネコ目イタチ科ツメナシカワウソ属)

コツメカワウソ
カワウソの仲間の中でも最も小さく、東南アジアや中国の南部などに生息しています。名前のとおり、指先には小さい爪があり、四肢には水かきがあります。
ツメナシカワウソ
アフリカ南部に広く生息しています。名前にもあるように、前肢の指に爪がないのが特徴。ほかのカワウソよりも比較的大きめです。

カワウソ属(ネコ目イタチ科カワウソ属)

ユーラシアカワウソ
ユーラシア大陸全土の淡水域、または海岸付近に生息しています。準絶滅危惧種に指定されています。
二ホンカワウソ
過去、日本国内に広く生息していましたが、毛皮をとるための乱獲や水質汚染によって激減。2012年には環境省のレッドリストで絶滅種に指定されました。ニホンカワウソをユーラシアカワウソの亜種とすることもあります。

カナダカワウソ属(ネコ目イタチ科カナダカワウソ属)

カナダカワウソ
主に北アメリカの河川や湖沼、河口などに生息。環境汚染に弱く、生息域は狭まってきています。なお、カナダカワウソのほか、オナガカワウソ、ミナミウミカワウソなどもカナダカワウソ属にあたります。

オオカワウソ属(ネコ目イタチ科オオカワウソ属)

オオカワウソ
南米のベネズエラ、ブラジル、ウルグアイなどに生息し、オオカワウソ属を形成するのはオオカワウソのみです。体長は大きいものだと1.4mにも及び、尾を含めると2mを超えるものもいます。水かきとカギ爪が発達しており、ピラニアやワニを捕食するなど「川のオオカミ」とも呼ばれる凶暴さが特徴です。

ラッコ属(ネコ目イタチ科ラッコ属)

ラッコ
アラスカなどに生息し、ラッコ属を形成するのはラッコのみです。仰向けで水に浮いてお腹の上で貝類などを石で割るユニークな姿がよく知られています。カワウソとは親戚のような関係にあり、進化の過程で水中または水辺に生息するカワウソと、水中のみで生活するラッコに分かれました。英語でカワウソは「otter」、ラッコは「sea otter」と呼ばれます。

コツメカワウソの特徴と暮らし

サンシャイン水族館で出会うことができるコツメカワウソは、体長約40~60cm、体重3~6kgほどで、カワウソの仲間の中で最も小型の種類です。生息しているのは河川や湖沼、湿地帯など。野生のコツメカワウソは10~15頭の家族で群れを作って暮らしています。

コツメカワウソが細長い体を上手に操って急流の中をスイスイ泳ぎ、すばやい動きでエサを獲る様子はいきいきとして、見る人を飽きさせません。
サンシャイン水族館の「カワウソたちの水辺」水槽では、緑に覆われた陸地を駆け巡り、急流に潜るコツメカワウソ本来の姿や、カワウソたちがぎゅっとまとまって眠る仲むつまじい姿などを見ることができます。

硬い物も噛み砕く丈夫な歯

コツメカワウソは、そのかわいらしい見た目に反して、実は貝などかなり硬い物も噛み砕ける丈夫な歯を持っているのが特徴です。野生では、魚やカニ・ザリガニなどの甲殻類、カエルなどの両生類を食べています。
ちなみにサンシャイン水族館で与えているのは、ワカサギやニジマスなど淡水魚中心です。補助的に猫用のペレットを与えています。

コツメカワウソの繁殖と赤ちゃんの誕生

一夫一妻制で、夫婦仲がとてもむつまじいことも、コツメカワウソの特徴のひとつです。初産では1~3頭、最大で6頭ほど赤ちゃんが生まれることもありますが、オスも育児に協力的なことが多く、夫婦で協力して子育てをします。

生まれたばかりの赤ちゃんは、体重50~70g、体長は約15cmしかありません。頭が大きく尾が短いので、ころころとした見た目がとてもキュート!生まれてからしばらくは白い体毛で覆われており、生後4ヵ月ほど経つと、大人と同じ茶色い体毛に生え変わります。

また、生まれたときは目が開いていませんが、生後20日頃から開き始め、45日後には完全に開眼します。開眼する少し前の生後40日頃には、巣箱から出て活発に活動するように。70日も経つと、自力でエサを食べ始めます。

絶滅危惧種のカワウソも

近年、SNSなどをきっかけに人気が急上昇したカワウソ。実は、世界に生息する13種のカワウソのうち7種が絶滅危惧種に指定されており、その中にコツメカワウソも含まれます。

カワウソの魅力とともに、カワウソが危機的状況にあることを知ってもらいたいと、全国各地の水族館や動物園で飼育されているカワウソの人気投票「カワウソゥ選挙」が2017年、2018年に開催され、サンシャイン水族館からも人気者のコツメカワウソが参戦しました。

「カワウソ・グリーティングタイム」及び「カワウソ・プレイングタイム」でも、カワウソたちを取り巻く環境などについて考えるきっかけになればと、さまざまな情報をお伝えしています。サンシャイン水族館は、カワウソたちが幸せになる未来を目指して啓蒙活動に取り組んでいます。

  • 現在、「カワウソ・グリーティングタイム」及び「カワウソ・プレイングタイム」は休止させていただいております。

コツメカワウソはペットとして飼育してもいいの?

コツメカワウソは、絶滅のおそれがある希少な野生動物です。ペット動物ではありません。
2019年11月26日、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)が改正され、コツメカワウソの国際取引が原則禁止となりました。同条約に加盟している日本国内でも、商業取引は原則禁止となっています。
現在、日本国内では、商取引・無償、個人・事業者を問わず、コツメカワウソをペットとして新規に譲り渡すことや販売は、原則としてできません。

例外として、国内で繁殖された個体など、合法な個体は条件つきで販売や譲渡することもできますが、環境省への個体登録申請を行った上で登録票が必要です。
条約改正前からコツメカワウソをペットとして飼育していて、引き続きペットとして飼育するときにも同じように個体登録を行う義務があります。登録票がない状態で飼育したり、登録票がない個体を販売、譲渡したりした場合は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」により、たとえ知らなかったとしても厳しい罰則が科せられてしまいます。

サンシャイン水族館のグリーティングタイム

サンシャイン水族館では、「カワウソたちの水辺」水槽で本来の生態に近い姿を見てもらうだけでなく、その愛くるしい姿をより間近で感じてもらえるよう「カワウソ・グリーティングタイム」及び「カワウソ・プレイングタイム」を開催しています。
「カワウソ・グリーティングタイム」ではその生態や魅力だけでなく、健康管理や治療の際の動作や体勢などを学習してもらうハズバンダリートレーニング、野生のカワウソが危機的状況にあることなどについても、飼育スタッフが解説します。
飼育スタッフが一生懸命に解説するかたわら、コツメカワウソたちは愛嬌たっぷりの立ち姿を披露したり、おもちゃを持ってかわいらしいポーズを決めてみたり。絶好の写真撮影チャンスを逃さないでくださいね!くりくりとした目で飼育スタッフを見上げながら歩く、コツメカワウソの姿に癒されること間違いなしです。

  • 現在、「カワウソ・グリーティングタイム」及び「カワウソ・プレイングタイム」は休止させていただいておりますが、「いつでもどこかで何かが起きている水族館!」をテーマに、生き物たちの魅力をたっぷり味わうことができる企画「いきものディスカバリー」を実施しています。

知れば知るほど好きになるコツメカワウソ

愛らしい見た目やしぐさが人気のコツメカワウソですが、硬い物を平気で噛み砕くワイルドさや、肛門付近から出るにおいを木などにこすりつける縄張りアピールなど、あまり知られていない特徴がたくさんあります。
「カワウソたちの水辺」水槽でじっくり観察していると、かわいらしいだけにとどまらない、思いがけない姿に出会うことができるかも…?コツメカワウソを間近に感じられるサンシャイン水族館で、その隠れた魅力を探してみてください!

飼育スタッフから一言

コツメカワウソは、現在13種類確認されているカワウソの仲間中で一番小さい種類です。カワウソは、エサの取り合いでケンカをしたり、石やおもちゃで遊んだり、仲間と寄り添って眠ったりと、寝ているときも起きているときもさまざまな表情を見せてくれる生き物。仲間が見えないとしきりに鳴く寂しがりやで、気に入らないおもちゃでは遊ばないというような、ちょっとワガママで飽きっぽい一面もあります。
水族館では一日中、エサを食べて、遊んで、寝る…のサイクルを繰り返していますが、いつ、どんなタイミングでもきっと見る人を楽しませてくれるでしょう。

カワウソは本当にかわいい生き物ですが、そのかわいさゆえにペットとしての需要が増え、密猟や密輸が横行して、野生のカワウソが絶滅の危機に瀕しているという現実もあります。ぜひ、そのかわいさだけでなく、人と生き物との関わり方についても考えていただけるとうれしいです。