海の生き物にとって重要な生態系であるサンゴ礁が、環境問題により減少していることをきっかけとして始まった「サンゴプロジェクト」。沖縄県恩納村と共に進めてきた20年間の活動を、一緒に振り返ってみましょう。


サンゴ返還
プロジェクト始動
恩納村の協力のもと、水族館にて恩納村の養殖サンゴを展示。水槽内で育てふやしたサンゴを沖縄の海へ還す活動がスタートしました。


沖縄県恩納村の養殖サンゴ展示
サンゴ増殖・
植え付けまでの流れ
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母サンゴ

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枝打ち
サンゴの枝を折り土台に移します

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固定
土台に活着し、成長を確認してから恩納村へ

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植え付け
恩納村の海へ植え付けし、成長を見守ります

サンゴの初返還
サンシャイン水族館育ちのサンゴを初めて恩納村へ返還しました。
無事に育つことを願って…

水族館
リニューアルオープン
サンゴ礁の生態系を再現した水槽の他、恩納村の養殖サンゴ育成水槽が新たに加わりました。
サンゴ礁の生態を再現する水槽
恩納村産サンゴ専用飼育水槽

サンゴ礁再生
プロジェクト始動
“産卵により自然海域の次世代サンゴへ”つながることを願い、恩納村海域でのサンゴの育成がスタート!
サンゴ礁再生
プロジェクトの流れ



サンゴの白化
2016年の夏は、海水温が高い状態が続いたため、恩納村海域のサンゴにも白化と呼ばれる影響がありました。

サンゴの白化とは?
高水温などの影響でサンゴ体内の褐虫藻が失われ、サンゴの白い骨格が透けて見える状態のこと。
褐虫藻とは?
サンゴに共生する藻類の仲間。光合成によって得られる生産物はサンゴの生命活動にも利用されています。サンゴの白化が長期化すると、最悪の場合サンゴが死滅してしまうことも…。
初白化を経験して、
水深の深いエリアを選択
白化の経験から植え付けエリアを再検討!これまでは水深3~5m付近の浅いエリアを中心としていましたが、水深10mほどのやや深いエリアでの植え付けにトライしました。この選択肢が、後々の出来事に大きな影響をもたらすことに…。
台風は白化を
未然に防ぐ救世主!?
台風というと災害をもたらす悪いイメージが強いかもしれませんが、サンゴにとっては良い側面もあります。波浪により海がかき混ざり、夏の高水温が一時的に下がることがあります!台風は、サンゴの白化を未然に防ぐ重要なトリガーになりうることもあるのです。

サンゴ礁再生
プロジェクト 初産卵
プロジェクトが始まって、初のサンゴの産卵を確認することができました。そして卵を採集し、サンシャイン水族館へ空輸。ここから水族館での本格的な稚サンゴの飼育が始まりました。
1. 産卵の兆候を確認!
そして、ついに…産卵♡

産卵前のサンゴ


産卵
2. サンゴの赤ちゃんを水族館へ輸送

恩納村からサンシャイン水族館へ空輸

サンゴの赤ちゃん(プラヌラ幼生)
3. 水族館での飼育開始、少しずつ姿に変化がみられます

4日後
プレートに着底しました


17日後
体を支える骨格ができてきました


約1ヶ月後
触手が伸びてきました




稚サンゴの植え付け
水族館での育成期間を経て、卵から育てたサンゴを恩納村海域へ植え付けました。
サンゴプロジェクトツアー開催
恩納村観光の他、シュノーケリングやサンゴの植え付け体験などをとおして、サンゴの魅力や大切さを体感していただきました。
サンゴの成長とともに見えた変化
数年の月日を経て大きく成長したサンゴのまわりに多くの生き物たちが観察できるように…。サンゴを隠れ家にする生き物、それを狙う大型な生き物など…2020年から開始した観測記録からも魚種数の増加が確認できます。

サンゴ礁再生プロジェクト、
新たなエリアへ…
約10年でサンゴは1m近いサイズに成長、複数回の産卵も確認できました。周囲のサンゴの増加も確認できたこともあり、サンゴ礁再生プロジェクトは別エリアでもサンゴの育成をスタートしました。

サンゴの大規模白化
返還を始めた2008年から4回の白化を経験してきましたが、2024年ほど大規模な白化はありませんでした。白化後、ほとんどのサンゴは回復できず死滅してしまいましたが、水深の深いエリアなどで、生き残ったサンゴもありました。
イソギンチャクも
白化していました。

白化を乗り越えたサンゴたちで再スタート
多くのサンゴが2024年に死滅しましたが、白化を乗り越えたサンゴたちも確認!プロジェクトを再スタートすることができました。

サンゴプロジェクト
20周年
初めての返還、産卵、サンゴの白化…と、うれしいこともあれば、悲しく辛いこともありました。恩納村海域におけるサンゴ礁の回復を十数年の長い時間をかけて実感したと同時に、短期的な環境の影響により多くのサンゴが失われる衝撃も体感。「サンゴを守るために、私たちができることをしなければ…」という想いが強くなりました。


植え付けエリア・植え付け数
サンゴプロジェクト開始から20年間で、サンゴを植え付けたエリアは計8エリア、植え付けたサンゴ数は計130群体となりました。前半10年はサンゴの飼育・育成にも苦戦しており、返還できた数もやや少ない結果でしたが、後半10年では返還のペースアップや植え付け後の生残数の向上がみられるようになりました。




































